iCloud チュートリアル

作成日: 2009年8月 公開日: 2010年8月 著作権: Copyright © 2009-2011 viva Cocoa. All rights reserved.

notePad 2.0 の特徴

iCloudについて説明する前に notePad 2.0 の特徴を簡単にリストアップします。

  • 保存はすべて自動保存に変わりました。あなたは保存に関するいかなる操作もする必要はありません。
  • データの管理はすべて iCloud に任せることにしました。これにより各Macで個別のデータを持つことはできませんが、同じデータを閲覧・編集することができるようになりました。

はじめに

notepad 2.0 を起動する前に、必ずiClooud の設定を済ませておいてください。まだ設定されていない方は次節「iCloudの設定」を参考にして設定を済ませてください。設定をせずに notePad 2.0 を起動すると、リカバリーするために、かなり面倒な作業をしなければなりません。起動してから次のような症状が出た場合は、iCloud の設定が出来ていません。

  • notePadを新規で購入して初めて起動すると「notePadへようこそ」と表示されます。そして指示に従って1枚目のメモを書いてnotePadを再起動させてください。ウィンドウにさきほど書いたメモが表示されていなければ iCloud の設定がまだ済んでいません。
  • notePadをアップデートした場合は、以前のデータがウィンドウに表示されます。そこで一度 notePad を再起動してください。すべてのメモが消えていたら、iCloudの設定が済んでいません。

どちらの症状が出た場合も、まずはnotePadを終了させてから、次節に従ってiCloudの設定を済ませてください。その後のリカバリーについては、第5節「リカバリー」で説明します。

iCloud の設定

■ Appleからの注意

「iCloud、iTunes、App Store、Mac App Sotre、Apple online Store などで使用している Apple ID を一つにしぼってください」
とのことらしいです。おそらく、無料5GのiCloudスペースを無駄に使用されたくない、というのが理由だと思われます。

■ iCloud の登録

Mac OS X を 10.7.2 までアップデートすると「システム環境設定」に「iCloud」項目が追加されます。まずこの「iCloud」項目をクリックします。

サインイン画面が表示されます。Apple ID をまだお持ちでない方は「Apple ID を作成...」をクリックします。サインインすると1つか2つ質問をされますが、あなたの希望通りに答えてもらって構いません。どう答えても「notePad 2.0」が必要とする「書類とデータ」項目は残ります。もし「書類とデータ」項目のチェックが外れていれば、チェックを入れてください。

■ 「書類とデータ」の詳細を見る

「書類とデータ」の詳細を見るには、「管理...」ボタンをクリックします。

■ 「notePad」フォルダ

iCloudの設定を済ませて、notePadを一度起動させてから終了させると次図のように「notePad」フォルダが作成されます。おめでとうございます。これで、あなたの持っているすべてのMacから同じnotePadデータを閲覧したり編集したりすることができます。iCloud を使った印象ではかなり快適です。なお、何度も言いますが、notePad 2.0 を起動する前に、必ず前項の「iCloudの登録」を済ませておいてください。

註:この画面を閉じるには「終了」ボタンをクリックします。ウィンドウのクローズボタンを押してもウィンドウは閉じません。それに対して「終了」ボタンを押すと元の「iCloud」環境設定画面が現れます。

■ iCloudホームページ

iCloudの登録と設定は「iCloudホームページからもできます。URLは次の通りです。
https://www.icloud.com/
ここで登録するApple IDは当然のことながらシステム環境設定パネルの「iCloud」項目で使ったIDと同じでなければなりません。

しかし残念なことに、ここにはApple純正のアプリと、そのデータしか表示されません。あくまでも本家はシステム環境設定パネルで、このホームページは利便性のための出張所みたいなものです。

データの共有と競合

■ データの共有

さて、1台のMacに notePad 2.0 をインストールしても、あまり意味がありません。複数のMacにインストールすることによって意味が出てきます。Mac App Store では一度ダウンロードしたアプリは、同じアカウント(Apple ID)を使うことによって何台ものMacにインストールすることできます。台数制限はありません。そして料金が発生するのは1台目の時だけです。2台目以降は無料でダウンロードですます。2台目以降のMac / MacBook にも前節の方法で、まず iCloud の設定をすませてから 「App Store」を起動して notePad 2.0 をインストールします。これで、どれかのMacで更新されたデータを、どのMacでも見ることができ、またそのメモに変更を加えることができます。

■ 競合問題

競合問題とは、複数のMacから同時に同じデータにアクセスし編集しようとした時にどうなるかという問題のことです。この競合問題については Apple から「出来るだけ静かな方法で解決すること」という指導出ているそうです (私は未確認です)。そこで notePad 2.0 では最もシンプルな方法で、この競合問題を解決しています。つまり「どれかのMacでnotePadを使用いる間は、他のMacではデータの閲覧も編集できない」ということにしました。もともとnotePadはパーソナルユースな個人向けのアプリです。実験でもしたいのであれば別ですが、通常使用では、どう考えても2台同時にデータを編集しようとする可能性はないからです。どれかのMacでnotePadを使用中に他のMacでnotePadを起動すると「現在、データは他のデパイスで使用中です。ウィンドウを閉じて、しばらくしてから起動してください」というメッセージが表示されます。

リカバリー

本節の内容は中級者向けになります。Macにまだあまり馴染んでない方には少し難しいというか、ここに書かれていることを実行することに恐怖を感じるかもしれません。でも大丈夫です。間違わなければ良いだけのことです :-)

■ 「ライブラリ」フォルダ

Mac OS X Lion から表示されなくなった「ライブラリ」フォルダですが、なくなったわけではありません。見えないだけで存在はしています。そしてこの「ライブラリ」フォルダの内容を知っていれば、Time MachineやiCloudを使わなくてもメールデータやSafariのお気に入りを他のMacに移すことできます。今回 Lion で「ライブラリ」フォルダを見えなくしたのは、このフォルダに iCloud の秘密というべきものを格納することになったからだろうと思います。さてこの見えなくなった「ライブラリ」フォルダにアクセスするには「ターミナル」でコマンドを打つという手段が真っ先に考えられますが、実はもっと簡単な方法がちゃんと用意されています。

■ 「ライブラリ」フォルダを表示させる

デスクトップの何もないところをクリックするなどをして「Finder」に切り替えてください。次に「移動」メニューをクリックしてひらきます。そして option キーを押すと、「ライブラリ」メニュー項目が現れます。

■ 無駄なファイルとフォルダの削除

「ライブラリ」フォルダが開きましたら、まずは「Application Support」開き、次の2つのファイルをゴミ箱に移動させます。

  • jp.vivacocoa.notePad
  • jp.vivacocoa.notePad #

図では、カラム表示にして、「ライブラリ」フォルダを「よく使う項目」に追加しています。なお、違うファイルをゴミ箱へ移動してしまっている可能性もありますので、ゴミ箱を空にするのは、リカバリーが成功してからが良いでしょう。

次に「Application Support」の上の階層、つまり「ライブラリ」フォルダに戻り、下のほうへスクロールします。「Mobile Documents」というフォルダがあります。これは絶対に削除しないでください。このフォルダが、あなたのMacとiCloudをつないでいます。
問題は図のように「Mobile Documents 336411904」と「Mobile Documents」の後に数字のついたフォルダです。このフォルダは、フォルダ毎、ゴミ箱へ移動します。
なおこのフォルダはエラーが起こると作成されますが、すべての場合にこのフォルダを削除して良いかというと、そうではありません。場合によっては、このフォルダの中に大事なデータが格納されている場合もあります。しかし心配は無用です。現在 iCloud サーバーはきわめて安定的に動作しています。iCloudを設定せずにiCloudアプリを起動させるなどの大きな間違いをしない限り、まずエラーは起きないでしょう。

既知の問題点

  • メモを削除した場合、クローズボタンに未保存を表す黒いドットが表示されます。しかしこのドットに意味はありません。データの変更はすでに保存されており、[command + S」キーを押しても、「保存メニュー」選んでもこのドットは消えません。つまりこのドットに全く意味がないということです。この点については次回のバージョンで修正します

現在のところ発見されている問題点は以上です。

次回のバージョンはおそらく2.1になると思います。地味ですが、いくつかの改良点もすでに考えています。また、TXTファイルを書き出せるようにしてほしいというご要望も頂いております。この点についても2.1で実現したいと思います。とにもかくにも今回の2.0では「iCloudの実装のみに集中しよう」と決めていました。




簡単ですが、これで「iCloudチュートリアル」を終わります。





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